ひとりの男が夢を見た。
愚かしく、浅ましく、けれど。避けられない夢だ。
大きな野望は、足元から燃え広がり。
その男を奔らせた。
ひとりの男が夢を見た。
その広がった炎に中てられた、忘れられない夢だ。
這い出てくる炎は彼にとって死神のようなもの。
衝き動かされるように踊り出した。
………あなたが夢を見た。
嵐にぶつかり、炎に気付かず。
燻るものの傍らにいた、あなたが。
力の為に。望みの為に。
すべての道が通ずる、イタリア半島がローマの地。
UGNの手が及ばぬこの大地に、
ある遺産が運び込まれた。
カテゴリ───雷神の槌。
タイプ───ケラウノス。
多くのマフィアおよび、FHセルを焚き付けたというこの遺産は、
やがて勢力の均衡を崩す、血で血を洗うような闘争劇を呼び起こし。
あなたもまたこの地に訪れ、
そこで夢と再会することになる………。
………遺産は人を狂わせるというが。
強さもまた、然り。
ダブルクロス The 3rd edition《Fortes fortuna adjuvat》
/ プレイヤー想定人数:3〜4人 /
/ 経験値想定:フルスクラッチ+44 = 174点 /
/ 一部サプリメント起用 / Loading...
ダブルクロス、それは裏切りを意味する言葉
ロイス:“黒鉄の狼” 推奨感情:P任意/○N殺意
カヴァー/ワークス:条件を満たすものから/任意で選択すること
備考1:UGN、FH、ゼノス「選択不能」 ただしFHマーセナリーのみ可
備考2:“黒鉄の狼”の性別はプレイヤーの「異性」となる
備考3:レネゲイドビーイング「選択不能」
備考4:Dロイスについてシナリオ中専用の裁定あり
あなたは元々UGNか、FHか、ゼノスか、そうした組織の中にいた。
そう───いた、だ。
今のあなたは組織に属する人間ではない。
死に場所を求め、平穏の裏側にひたすら続く戦場の火に身を投じる傭兵だった。
かつてあなたの仲間とあなたは、ひとりの人間に殺されている。
あなたがオーヴァードだったならば、たまたま命を繋いで復活を遂げ。
あなたがそうでないならば、たまたまそこがレネゲイドに魅入られる瞬間だった。
あの時から、何故か心が燻り続ける。復讐を、逆襲を、再戦を果たせと誰かが叫ぶ。
あるいは、その声こそが、本当のあなたなのかも知れない。
あなたは、いまイタリアのローマにいる。FHセル「リグ・ヒンサー」に雇われている状態だ。
遺産『雷神の槌』を強奪する作戦に、武者修行あるいは別の理由で参加したが………?
なお、UGNライフパスの場合は「潜入」扱いとなる。
このHOを取得し、Dロイスを所有した場合、
そのDロイスは「賢者の石」としても扱い、またその効果を宣言することが出来る。
最初からDロイス「賢者の石」を選択している場合、効果使用回数は重複しないが、
あなたの経験点に20点のボーナス修正を加える。
PC1:“帯来風暴”
夏 瑞珂
※PC1のコードネームは環境文字が使用されており、「風」の部分は代用文字となっています
ロイス:“赤の鬼人” 推奨感情:P信頼/○N猜疑心
カヴァー/ワークス:FH関係者/FH関係者
あなたはギャング上がりのFHセル『リグ・ヒンサー』のセルリーダー“アスラ”と知己の関係にある。
彼からその腕っぷしを見込まれ、ある作戦への助力を願われる。
ローマに運び込まれ、オークションめいて情報の公開された遺産『雷神の槌』。
これを回収し、周辺セルに対する更なる躍進のために立案された作戦に、
あなたは流れの傭兵(エージェント)であるPC1『“帯来風暴”』を従えて参加することになったが………。
あなたはこのイタリア戦線にいるFHやそれ以外の勢力について、
それなりに多くの知己を持っている。アスラ以外から、あなたに勧誘を行われる可能性もあるだろう。
よってHO選択者には事前に、このイタリア・ローマの主要セルについての情報が譲渡される。
PC2: “死滅天隕”
アレウス・アルバート
ロイス:ヨシュア・ランカスター 推奨感情:○P有為/N厭気
カヴァー/ワークス:UGN関係者/UGN関係者
あなたはUGNのエージェント、または関係者である。
日本在住の人間でも良いが、なるべく海外出張が可能だと望ましい。
あなたは名家ランカスターの長であるヨシュア・ランカスターから、
かつて本部エージェントだった縁を伝って、依頼を受ける。
イタリアのローマに運び込まれた遺産の確保(ないし破壊)───それがあなたの任務だ。
UGN勢力の手が届かぬローマでは、
あなたは庭主ではなく来訪者である。
飢えと退廃、弱肉強食の記憶に、もう一度踏み込むにあたって………。
どちらの流儀を持ち込むのかは、あなたの手に委ねられた。
PC?: “七花胡”
Unknown...
ロイス:“狼の王” 推奨感情:P任意/○N脅威
カヴァー/ワークス:任意/任意
備考:『UGN』『FH』不可
───微睡みから目を覚ます。
眠りから覚めることの意味は、あなたを抱き、あなたが従えるこの森が、
あなたを必要としたが故の事。
幻想から現実の側に這い出すあなたが、微睡みから覚める間際。
古き血が、朧げな凶兆を幻視していた。
かつて往年の繁栄に縋った男が、歪んでも尚愛していた国───。
羅馬に留まるその禍が、何かの引金を引くのだと直感したのは、その瞬間であった。
PC4: “隻獅子”
ラーゼス
舞台は「基本ステージ/イタリア・ローマ」です。
新規PCは「参加下限」の経験点となります
基本ルールブックに加え
シナリオはUGNの影響が及びにくい箇所で行われ、基本的にワークス:FHのPCが推奨されます。
PCたちは、ローマの裏側で運び込まれたと噂される遺産「雷神の槌」を巡り、
均衡の崩れたFHセル同士の闘争の中で、それぞれの目的を果たすべく活動します。
目的はHOごとに異なりますが、緩やかな協力が可能であり、また極めて推奨されています。
◇経験値想定
参加下限:初期作成+40(追加経験点)+4(EE用) = 174
参加上限:220
◇採用サプリメント
【クロウリングケイオス】【ネームレスシティ】以外の全種を採用し、PL・GM双方がこれを適応します。
エフェクトデータは「エフェクトアーカイブ」に準拠します。
ただし、「ロイスに関するカラー分け」は複雑化を懸念して採用しません。
◇特筆事項
ですが全てではない他、既存PCを使用する場合、多少ながら物語の変更と配慮が行われます。
※最初の参考文献以降は『Fortes fortuna adjuvat』における設定であり、
カヴァー/ワークス:????/????◇ステージ:イタリア・ローマ
現実ないしダブルクロス3rdの基本ステージと齟齬を起こす可能性があります。もし言及された場合は前者を優先してください
イタリアにおけるUGNはFHより遥かに劣勢である。
FHはセルごとに各地域のマフィアやカモッラと言った犯罪組織と結びつき、
イタリアの政財界に絶大な影響を及ぼしており、辛うじてUGN優勢を保っているのはベネツィア支部のみである。
しかし、FHもまたセル同士の抗争劇に明け暮れており、一枚岩と呼ぶことも出来ないのが実情である。
(参考文献:サプリメント/ユニバーサルガーディアン.P81)
そのベネツィア支部から離れたイタリア・ローマにおいては、
コードウェル博士の事故から現在(コードウェル博士の復活および各リプレイ事件後)に至るまでFH間の抗争が激しく、
各FHセルの精強さ、ないし現地犯罪組織や有力者との結びつきによる影響から、
UGNは支部と呼べるほどの組織的活動を難しくしている。
表向きは沈黙と平穏を保つローマであるが、
実態はFHをはじめとした、レネゲイドの力を得たマフィアが統括する各々の欲望の根城であり、
また不自然なほどに混迷の続く(そして、それへの対処が難航する)市であると言える。
◇黒鉄の狼
性別:男性 年齢:20代? 侵蝕率:180%
シンドローム:????/????
PC1(夏 瑞珂)と彼女の仲間だった退役軍人を皆殺しにしたオーヴァード。
生きていく繋がり全てを炎の中に消し去った、強大な力を持つ推定ジャーム。
冷酷、かつ寡黙、かつ実直。
あらゆる戦場に現れ、あらゆる敵対したものを食い千切る、伝説を生む餓狼。
主義主張、信条を語ることはないが、その瞳には強い執着が残る。
イタリア・ローマは現在、大まかに分けて3つのFHセルが存在する。
これが統括する下部組織、潜伏・潜入中のUGN、また、いずれにも該当しない他組織などで構成されている。
記載する内容はあくまでも主要セルのみであり、その他については割愛。
現在はこのいずれにも該当しないセルに運び込まれた遺産『雷神の槌』の存在により、
水面下の抗争と小競り合いは活発化の兆しを見せ始めている。
ローマの都市郊外に広がるフォツェーネの沿岸部等、イタリアの玄関口や流通経路を主な根城とするFHセル。
組織名はヒンドゥー教の「暴力」と「賛歌」を組み合わせた造語。
直訳するならば「暴力賛歌」。
組織のリーダーは「“赤の鬼人”」という名と、それにまつわる過去の伝説的武勇のみが知られている。
優れたバロール・シンドロームの使い手であり、
UGNのローマ支部が決定的打撃を受けて崩壊した原因として、この男の悪名はベネツィア支部を中心に響き渡っている。
ローマの都市中心部、ローマ有数の高級住宅街であるパリオリ地区等を中心に拠点を広げるFHセル。
名の由来はイタリア語・ラテン語で『輝き』を意味する「Aura(アウラ)」と、支配者を意味する「Domina(ドミナ)」。
組織の現指導者は「“青の貴人”テレサ・C・クリスティ」。
若年19にして単独で状況を変え得る強力なオルクス・シンドロームの使い手であり、独裁的な指導者。
なお、“青の貴人”の称号は、“赤の鬼人”や後述する“黄の希人”らに合わせた他称とのこと。
イタリア・ローマにおける拠点不明。流動的に組織・勢力を広げているFHセル。
名の由来はアラビア語にある「努力」を指す言葉。
一般的にイスラムの文脈では「宗教=信仰のため努力する、戦う」という意味合いを指す。
組織の現指導者は「“黄の希人”アーキル」。
アラブ系の出身と思われる飄々とした青年。
戦闘の目撃情報は少ないものの、強力な“遺産”を保有しているという情報があるほか、
よく言えば柔軟、悪く言えば節操なしともとられる組織を乗りこなすだけの智謀を持つ曲者とされる。